永田かおりさんからメールをいただきました。

永田さん、素晴らしい見学会を企画いただき、深く、感謝申し上げます。私は、法人さんとあまりに距離が近いので、まだまだと思うわけですが、波潟さんの言葉を借りれば「敬服」「感服」になるわけで、皆さんから「凄いねー」とか「あれば看護師さんがトップだからできるんだよね。」の声を聴くたびに、「そうだよねー」「まあ、凄いんでねー」という気持ちを持ちました。また、ひだまりさんは、法人が一つのチームになっていく姿は知っているわけですが、今回のことで、さらに精度が高くワンチームになっていくと理解しました。

また、楽生会のケアマネの久保さん、ひだまりさんのケアマネさんたちとお話をいただき、深く感謝申し上げます。ひだまりさんの2040年モデルを支える最強の居宅チームができていくと昨日、横から見てて感じました。

(メール)

本間先生

お世話になっております。改めまして、昨日は本間先生からご縁を賜りました多くの法人様にご来訪いただきありがとうございました。今回の見学会を通じて、当法人の職員も多大なる学びを得たと思います。また、角野ご夫妻を先生にご紹介できたことも大変嬉しく思っています。(来年のスペイン、ぜひ一緒に行きたいですね)

さて、先生がブログで書いてくださっていた、ひだまりモデルが看護師しかできないか?ということにつきまして、少し私なりに思いをお伝えいたしますね。結論から言うと、先生がおっしゃっている通り、「看護師でなくでもできる、やる、と思えばできるはず」です。私が初めて重心さんと出会ったのは23年前、2歳の医療ケアの必要な重心さんを前に、正直どう触ってよいかもわかりませんでした。看護師の私でさえそのような状況でしたので、保育士や介護職員はさらに恐怖心しかない状況でした。それでも、預かってみようと決めたのは、「私たちにとって当たり前である保育園という道がなく困り果てていたお母さんをサポートしたかったから」

また、訪問看護ST開設に至っては、*看護師である私が先導する訪問看護ではなく、経営トップが看護師でなくてもできる事業所であることを私の心の中での開設条件とし、地域福祉医療に合う看護師を見つけるまでは開設しませんでした。ですので、開設から今日に至るまで、私は一切訪問看護STの管理業務にも、訪問看護師要員にも入っておらず、ただひたすら経営者として、医療職の皆様の働き甲斐と働きやすさを作っただけなのです。そして、看護師さんたちが、「小児から高齢までサポートできる」ように、ありとあらゆる関係機関と結びつき研修システムをつくり、困った時も安心できるような医療面でのアドバイザーを見つけ、安心して働ける環境整備を構築して参りました。そしてこれは、法人で働く人を大切にしたい、という思いからです。ですので、看護師でなくても必ずできるはずなのです。

このモデルに行きつく上で看護師という経験をもとに活かせたことがあるとしたら、病院勤務時代、脳外科勤務だったことで、退院難民の患者様をたくさんみてきたこと、です。命が助かっても寝たきりになったことで人の幸せを感じる環境下ではない状況で最期まで生きていく患者さんの人生を目にしながら、「寝たきりになったとしても人として幸せな人生を送っていただけるようにしたい」と、心底思えたことが、今につながっています。正直なところ以前の私は何度も、自分が医師だったらよかったのに・・と思っていました。(きっと皆様が、看護師だったらできたのに、と思うのと同じですね・・・)

でも、片一方で、医師でなくてもできるはず!と信じて歩んできたのも事実ですし、実践すればするほど、いつしか「医師だったら良かったのに・・」ということは考えなくなりました。確かに、医師だったらもっと簡単に構築できたのだと思いますが、そんなことを言っていても何も始まらないですし、自分が持つ環境下でできる知恵と工夫で進むしかないのです。ちなみに私が取った方法のひとつは、多くの医療関係機関や医療職の皆様との繋がりや協力体制を作り、経営者が医師でなくても全世代型医療福祉の実践ができるように・・です。だから皆様にも、ご自身の可能性を諦めないでほしいと願っています。

やると決めたら、まずは土を耕しましょう。そして、1年目には種をまき2年目には水をやり3年目にようやく芽が出てくればあとはしっかりお世話をすることできっと大きな花が咲くでしょう。こんなイメージで。

できると思うか、無理だと思うかは、自分次第です。今回、ご来訪いただきました皆様も当法人にも、素晴らしい未来が待っていると信じております。

運は強い意思を好む!本日、来春開設の新拠点(看多機サテライト)から徒歩数分に位置する旧クリニック物件と新たにご縁をいただき、これで予防構想が具現化します。そしてまた、新たな看護師2名の入職が決まりました。こうした本日のご縁は、確実に新拠点構想構築図のイメージにまた一つ近づきます。

これからも、ご縁の積み重ねを大切に、一歩ずつ成長して参ります。先生には、引き続きの𠮟咤激励をどうぞよろしくお願い申し上げます。

永田かおり