ずいぶんと前に、こんな報告書を作成したことがありました。マネジメント不在の怖さがお分かりいただければと思います。経営企画室、人事部の2つの必要性がわかります。みなさん、対岸の火事ではありません。
ご報告
職員インタビューを実施したOOOO事業所は、マネジメントに大きな問題を抱えており、法人にとっては、将来の大きなリスクを抱えていると判断する。加えて、一部の問題がある職員に起因する問題から業務にかかわる関係職員が疲弊している。疲弊している職員は、現状のマネジメントの中では守られることがなく、時を経ずに退職に追い込まれる可能性が高い。
法人はこの春の人事異動に合わせて内部改革を確実に行う必要がある。OOOO事業所については、マネジメントの強化と機能させるための環境づくり。OOOOOで働く職員の物の見方と考え方、福祉に対する姿勢についても再教育が必要と考える。
【このまま放置することで起こると予想される事象】
1. 入所定員割れによる赤字事業所
2. 職員の離職
3. 他法人の居宅・関係医療機関からの紹介者の減少
【以上の結論に至った要因】
1. OOOOOのマネジメント不足
2. OOOOOの認識の間違とマネジメント不足
3. OO、OOOO、OO、OOの4主任の業務に対する間違った認識と職員との摩擦
以上の結論に至った要因について、すでに、本間の報告を待つまでもなく、法人の役員および管理職の中では理解されている事実であり、その責任を特養に押し付けてきたとも言える。報告者は、OOOOに同情的な感情を持つ。
職員とのインタビューの中で、OO、OOOO、OO、OOの4主任の仕事に対する姿勢に問題があるのではないかという話しをする職員が複数存在している。相談員が受け付けた難しい入所・ショートの利用者を選ぶ。急な対応に対し、露骨にいやな表情をして文句をいう。他。
OOOOから異動して管理職と相談員を務めているOOOさんは、インタビューの際、椅子に着くなり、座りだし泣き出し「つらいです。もうできません。」と言うのが精一杯の状態であった。本人はできるだけ利用者に寄り添い入所を進めようとするは、現場のキツイ抵抗に遭い、板挟みを状態になっている。
このような状態の中、OOOOと4主任の間に位置するOOOOOは、現状を把握することなく、4主任に対して「非常に優秀」という評価を本間に行っている。OOOOOは、看護師であり、難しい利用者が特養・ショートに入ることを好まず、4主任と利害関係が一致しており、事業所、法人の方針には合っていない。
OOOOO事業所の待機者は多くて10人そこそことケアマネジャーはインタビューで答えられている。そして、年間の死亡と入院退所も10人〜15人との答え。現状のように、利用者を選んでいる余裕はOOOO事業所にはない。
4主任に共通しているのは、部下を守るという建前ではあるが、結局は、自分の持ち場を派閥的な思考で優先しているもので、事業所、法人を守り、地域の福祉を守るとは別の思考と理解する。
【法人に求められる対応】
- 事業所が一つの方針と方向性で「誰でも受け入れる。原則断らない。」。
- 4主任の異動を行うか、強い管理職の配置を行う。
- OO相談員は、その任を解き、介護士として業務を行う。
- OOOOOは、事業所が落ち着くまで、できるだけ外出を避ける。
- 組織再編を行い、風通しのよい事業にする。
- 業務標準等の見直しを行う。
以上、報告いたします。
尚、4主任について、お話しいただきました職員さんから、報復を懸念する言葉が全員から出ていたことをお伝えするとともに、この報告書が関係者以外の者に漏れることから、報復が行われないよう、十分な配慮がされることをお願いいたします。
報告者
本間秀司