このブログをお読みの皆さまにご紹介させていただきます。先生のお名前や病院のお名前は出せません。お忙しい先生でいらっしゃるので。
読んでいて、胸が締め付けられました。少しの間、すべての思考が止まり、こみ上げてくる気持ちを整理して「すごいな〜。」「頑張ってほしいな〜。」と独り言でした。
このブログを新幹線の中で書いていますが、書いてる横で、また、胸が締め付けられます、、こみ上げてくるものがあります。
このお話を一人でも多くの方に読んでいただきたく、先生にメールをお送りし「紹介させてください。」とお願いしたところ、名前を出さないで、ということで、みなさんにご紹介させていただけることになりました。
先生、「ご活躍、お聞きしています。くれぐれもご自愛ください。陰ながら、応援させていただいています。ありがとうございました。」
原文そのまま、ご紹介します。
平昌オリンピックが始まりました。
男子モーグルで原大智さんが銅メダル、
今までの努力が報われた涙はきれいですね。
しかし、
外来のお母さんのお話です。
お母さんは、いつもうつむきがちで穏やかに優しく語ります。
Aちゃんは、学校に苦手な子がいて、
お母さんは、
「どこにでも、そういう子はいるから。距離を置きなさい。」
とAちゃんに説明しました。
Aちゃんは、
「それはわかった。だけどつらいんだ」
とお母さんに言ったそうです。
私は、
「お母さん、いいこと言うね。いい子育てしているね。
お母さんは、子どものときに、ほめられて育ったの?」
と何気なく聞きました。
そうしたら、お母さんは、
「今まで虐待を受けていました。
動いちゃダメ、しゃべっちゃダメ、
殴られ、蹴られ、雪国だったので、吹雪の中、
兄にも、殴られ、蹴られました。
中学の時に、崖から飛び降りて死のうと思って、
『死ぬなー、こっち来るなー。』
という声が聞こえて、お墓が怖くて崖に行けませんでした。
高校1年のときに、自分の中の蓋が外れ、
16歳で家出して、それからが大変でした。
自分一人の人生でした。
高校も中退して……。
中学3年のときに、今まで冷たかった後輩にやさしくしたら、
だから、やさしくするってこういうことなんだと思って、
今までのすべてのことは、
これがなかったら、私は人にやさしくできなかったと思います。
今は、お父さん(だんなさん)もやさしいし、
私は、虐待の連鎖を断ち切るために生まれてきたんだと思います。
娘のためにすべてがあったんだと思います。
今は、娘が笑ってくれたら幸せ。」
「虐待は連鎖する。」
この言葉におびえている人に伝えてほしいと、
今週もよろしくお願いします。