オランダ人コーチと負癖特養

平昌五輪で、日本の女子スケート陣の活躍について、日本人であれば、みんな驚いたことと思います。

成功のポイントは3つかと考えます。

1 ナショナルチームの結成

2 300日におよぶ合宿での集中的な強化

3 オランダ人コーチの招聘

 

 

スケート競技というのは、体力があるに越したことはなのですが、スケートを履く競技だということと、カーブワークと加速に大きなポイントがある競技だということです。スケートは体のバランスをとりながら体重移動と刃に最大限の力を伝えることと加速したままカーブを切っていく競技だと思います。この技術に長けた国に開催国の韓国があります。日本と同じくアジアの国ではスケート大国です。さらにいうと、くるくる回る、ショートトラックは韓国のお家芸です。

 

コンサルタントなもんで、「なぜ、強くなったか?」に関心がいくのは職業病でしょうか。私が注目したのは、スケート王国オランダ人コーチです。オランダは小さな国です。人口も1650万人程度です。しかし、スケートは強い。日本はいつも、この国に負けてメダルに手が届かなかったり、金をすんでのところで逃していました。

オランダ人コーチは、まず、選手にこう語りかけたそうです。「オランダ人にできることが、なぜ、日本人にできないの? そんなことはない。スケートはそういう競技だ。」と。

日本の問題は、選手の技術であり、もっとも問題なのが、「はじめから負けている日本人の意識」だと言いたかったわけです。体力が勝負の長距離は難しいかもしれない。しかし、強みを生かし「はじめから負けている日本人の意識」を変えれば、瞬発力とカーブワークとチームワークと刃の技術(日本の精密機械の研ぎ技術の話です)をもってすれば、短距離とチームパシュートは勝てると思ったのです。強化は体が浮かない下半身と力のある上半身のバランスを取り、重心が浮かないままカーブで膨らまない体幹が強化のポイントということでした。

 

 

WJUは、今、学級崩壊型の特養の立て直しをしています。若い、若い本部管理職の方と立て直しをしています。彼が、2月中、特養の職員の全員と一対一で話をしたとのことです。人事移動がおわったら私が行うことも予定されていましたが、私が出張らなくいいようです。

私が彼に言っているのは、「絶対にブレるなよ」ということです。まっすぐ、正しいことを言い、働く人の「はじめから負けている職員の意識」を変えるのです。「強いことを言ったらやめるかも、、」というので、「そう思っていたら、戦う前から負ける。絶対に正しい心を真ん中に置いて、正しい話をしてください。」とお話ししています。

加減はありますが、言うべきことは言い、変わってもらうべきところはブレてはいけないのです。だって、負けている意識の職員の特養には、紹介者もなく、評判も悪く、定員割れは当然のことで、大きく定員割れしているのです。要するに負けぐせのついたスポーツチーム状態なんですから。

今まで、正しいことを言って、全員がいなくなったことはありません。

必ずや立ち直っていただきます。