武久先生の話の中で「医療はサービス業。」と言い切ってました。大事です、このコンセプト。

話の趣旨

これからの医療経営にとって「大きいことは良いことだ」が通用すると思っていますか?

病院では、後期高齢者が増加しているにもかかわらず、30万床近くの空床が出ている。また、外来も減っている。

現在の154万床から、約50万床が消えて無くなる覚悟が必要。現在30万床もの空床と、さらにあと20万床が消えて行くだろう。

精神病床は、現在の33万床が20万に減る。実に3割の13万床が減らされる。

医療内容なども含めた客観的指標により、「自称急性期」を振り落とす。

人口が減少し、国力がみるみる落ちてゆく日本に、1兆円以上ものお金で公立・公的病院を支えてゆく余力がいつまでも続くだろうか?

病床数を少なくし、入院患者の回転率を高めて、短期間に集中して治療し、良いアウトカムが得られる病院に患者や優秀な職員は引き寄せられる。

どんどん入院患者が死亡する病院には、まともな患者は来なくなる。病院とは病気を治療するところであり、死に行く場所ではない。

慢性期も収容型大病院は厳しくなるので、病床を介護医療院や居住系施設へ転換する時が来ました。

本当のターミナルは、癌患者と難病のみ。高齢者ターミナルは、栄養も水分も体が受け付けなくなった時である。

これからの病院は、疾病の治療だけではなく、患者が日常に速やかに帰れるような「リハビリテーション力」と「ケア力」がなければやっていけない。

リハビリテーションを発症直後の急性期から行うことにより、寝たきり患者数は半分になるだろう。

特養では医療スタッフが昼夜いるわけではない。医療スタッフの少ない特養での看取りを促進するよりも医療スタッフの多くいる介護医療院で看取りを進めるべき。

狭義のターミナルは緩和ケア病棟もしくは自宅で迎えるのが一番良い。次が介護医療院となる。