GWに長〜いお話。+ 社会福祉法人の経営者のレベルを、本気で、本気で考えなければならないのです。

私は、コンサルタントとして仕事をしています。私のところには、いろいろなメールが来ます。法人のこと、個人のこと、とても世間には出せない様な問題のこと、お子さんのこと、恋愛相談など、です。

今回いただいたメールには、長年に渡り、苦労を重ねた現場の職員の方が、半ば、気持ちが折れて、自らを保つことが出来ず、どこかに訴えたいということを、まとめたものでした。当然、法人内部のことを外部にということはコンプライアンス上の問題でもあるのです。しかしながら、それほどに問題がある法人が多く、この現状について、訴える場所がないということを理解していただければと思います。

ここにこうして、皆さんに見ていただきたいと思うのは、ここから、学んでいただきたいのです。このブログは、だいたい2000人の方が1回か毎日か読んでいただいています。読んでいるのは、医療、福祉の関係者です。そして、何よりも、経営層と管理職層の方が多いようです。

セミナーや研修で呼ばれて、「読んでますよ。握手してください。」と言われるのが、大体、40歳以上でして、、、若い女性から、一度たりとも「読んでますよ。握手してください。」と言われたことがないのが特徴のブログです、ハイ。← 不要な部分でした、すみません。

 

私は、先日、榊原さんと半日一緒でした。榊原さんには、コンサルタントの先輩として、笑えない話を数多くさせていただいたこと、そして、「コンプライアンスを軽視すること、法人を喰いものにする経営を行う人。」、この二つには、たとえ、その人に雇われようとも、一歩たりとも引かないし、法人のサステナビリティのためにゴーイング・コンサーンを揃えるとお話しし事例をいろいろお話ししました。

 

私は、決して格好良く振舞っているつもりはありません。結局、振り返ってみると、私自身、経営者としての背骨が定まっているため、経営者、管理職、そして、現場職員の皆さんから信頼されてきて、WJUという会社が継続しているのだと考えています。ここは、「事業のコア」であり、仕事をする者たちの「職業人としての誇り」であり、「仕事する上での励み」になっているのだと思っています。

なんで、経営者の方に聞かれれば、「OOさんは、私は信頼できる人だと考えます。理由は、と。また、私は、OOOさんの話しはほどほどにされた方が、理由は、と。」「また、理事長、OOOは、明日にでもやめられた方がいいです。お気持ちは分かります。しかしながら、法人にとってあってはならないことです。」と面と向かって言います。

そんななんで、「私は、理事長を辞め、あなたとの裁判で余生をおくるつもりだ。」と凄まれたことがありました。私は当然「お気持ち、理解できます。しっかり受け止めて、お受けしたいと思います。」と申しあげました。裁判が始まるのであろうと思い、弁護士と準備をしておりましたが、先方の理事長さんが顧問弁護士にご相談したところ、弁護士さんからお叱りを受けたということで、私との裁判で余生を送るという話は立ち消えになりました。

また、今回、ある県で、WJUがご紹介した給食の会社さんが、全く、人集めと厨房職員さんのマネジメントが出来ず、大きな問題になりました。コンサルティング会社として紹介したので、契約をしているわけでもなく、専門的な知識があるわけでもありませんが、全力で、給食の現場をまわす仕事を3人がかりでやっています。もちろん、お金になってはいませんが、会社は「信用」というこの一言(いちごん)のために全力を尽くしているのです。私は、モチベーションのためにも、「給食事業を覚えてしまおう。」と言って、厨房で利用者の盛り付けをしているうちの職員を頑張らせているのです。

話は違いますが、今回、3人の法人の後継者の方をお預かります。お金はいただきません。WJUの名刺をお渡しします。(年齢を重ね、人生を振り返る時に、WJUの名刺に書いていある自分の名前をみて、良い思い出になればいいのですが。)この仕事は収益事業ではなく、WJUが行なっている公益事業です。次世代の経営者を育成して法人に返す、という。この公益事業は、なんだかんだでお金が出て行くんです。でも、「WJUの公益的活動」として行なっているんです。

 

これをお読みの皆さんは、コンサルタントって、どの様に見えていて、お考えかは分かりません。私は、正義を振りかざして悪を懲らしめる、なんて思想は微塵もありません。だって、経営者は経営しているのです。だから、全ては、法人の継続が条件だからです。経営は甘くない。なんで、経営者の視点、管理者の視点、一般職の視点、地域の視点、競合の視点、政策の視点、政治の視点、10年先の視点、20年先の視点、50年先の視点、などを考えて、法人のサステナビリティを目的として、目標、戦略、戦術を立てるわけです。

 

 

私は、誰の味方でもありません。私は法人の味方です。理事長の味方でも管理職の味方でも一般職の味方でもありません。法人経営の味方でありたいと思っています。なんで、超困難事例や笑えない案件やブログには決して書けない仕事も受けています。時には、WJUの職員には言っていない仕事もしています。契約書に書いてある仕事ではない内容で雇われることもあるのです。

 

 

私の夢は、医療法人、社会福祉法人、民間の介護事業者が、2040年に、日本の基幹産業になっていることです。そんなことができるのか? 私はできる方法が具体的な案としてあります。そして、それをできれば実践したいとも思っているのです。それを多くの共感してくれる人たちに伝えて行きたいと。

もし、そうなっていれば、県議、県議会議長は、今の建設土木の会長、社長ではなく、医療や福祉の人がなっているはずです。そうなれば、人を守り、街を守り、国を守ってくれる人たちが政治をしてくれていることでしょう。

そのために、私は何ができるのかを考えて仕事がしたい、と。

 

 

さて、話は冒頭に戻ります。

社会福祉法人の経営者のレベルを、本気で、本気で考えなければならないのです。能力が至らない経営層が、「このままで居たい。」を許さない世の中になってきました。

「キヤノンの松山さんに言っちゃうぞ!」的な内容が続きます。経営者の方は心してお読みいただければと思います。

 

(前略)

弊法人では過渡期を迎え、優秀で志を持った職員が多く退職している状況で、いろいろご相談したいのですが、、、

大変ご多忙とは存じましたが、いまの法人には相談できるところもなく、ご迷惑を承知でメールをしてしまいました。

添付は、ほぼ愚痴で長文なのでご迷惑とは承知しておりますが、もしお読み戴ければ幸いです。

(後略)

 

 

マネジメント不在。

バックオフィス軽視。

制度改革軽視(OO書はあんなもの呼ばわり(だから事務職も軽視))。

連携を嫌う(縦割り思考)。

本部機能皆無(本部事務はOOOOOが担当)。

理事は都合が悪いと[O部、O部]といい、OOO理事に転嫁する。

本部機能強化している法人と自法人との検証をしない(初めからうちには無理!!)事務局実現を提案しても勤続年数の長い職員ほど抵抗する。

働き方改革を法人一丸で対応していない。(表面的な事しかとらえない)

働き方改革に対する法人の動きがなかったので勤怠システム導入を提案し理事会で承認を得たが、なんだかよくわからないから言いだしっぺがやれとばかりに施設長は無関心で運用開始しても、システムが遅いし使いづらいからと上長承認等をしない。 ⇒打刻する事が今期の目標と幹部は口をそろえるが打刻する事が目的ではなく実態を把握し問題を改善する事が目的である事を理解しない。

昔はあたりまえだったが常套句。

中間がつぶれていく仕組みを理解しないし問題と捉えない。むしろ中間層個人に問題があり、段取りが悪いので負荷が増えていると考えている。

負荷が中間層に偏っており必然的に時間外が多くなるが(半端ない職員もいる)、その個人に対して理事長がOOOOをくらうから早くかえれといい法人に迷惑を掛けているかのような扱い方。なので中間層が辞めていくが、辞めたものを目の敵にするだけで、実態を分析せずこんなにいい法人は他にないのになぜやめるんだろうか?

うちはいい法人だからいつでも出戻りはウエルカムだと歓送迎会などでいう。

基本放任主義なので勤怠もあまり厳しくしない為、やるきのない職員の出戻りが多い。(世間をみてこっちの方が楽と思ったのか?当然優秀な職員は戻らない)。烏合の衆と化す。

上が放任主義(うるさい事をいったら職員はやめてしまうから怒ってはダメという、遅刻してもペナルティなしなので遅刻は黙認)なので下は統率がとれず中間に負担が集中する(中間も同化して生き残るものもいるが)為、責任感がある職員ほど圧死する。なので残った責任感のある職員に益々負担が増え、負のスパイラルと化す。

喫煙についても施設長の喫煙率が高いので施設内での喫煙をやめない。提案してもなにかと理由を並べて利用者の為とばかりに喫煙対策をしない。

送迎中のくわえたばこで近隣からクレームがはいっても「うるせーな」で意にかいさない。利用者との作業中にもくわえたばこをする職員がいる。(一部の職員だがそこは施設長がやっている。その施設長は職員の髪型等には厳しい。酔うとほぼパワハラ。また残業代も施設長のさじ加減で決定している)

給与表をOOO年間改訂せず人事考課はむずかしいといい、結果何もしない。

決裁者(実権者)が老害(伝統とか歴史とかで結果なにもしないし、意見は聞かないが、説明しろとは言うので説明するともっと分り易く説明しろとなり、最期はよく分らんで終わり、結果なにもしない。のんびりやりたかったのにおしりに火をつけられたと言うが全く火がついたようには思えない。)

毎月の法人会議で課題等を議題にあげるが(いやな顔をされる)全く進展しない。(難しいで流れる。)

専門家に相談しては?と提案するが、高額報酬を要求され、いいカモにされるだろうと流れる。コンサルタントにアレルギー反応をおこす。

現場には無駄遣いをするなと強要するが施設や設備整備では1社に値引交渉もせず大盤振る舞い。法人のスケールメリットを活用した取引を提言するが興味がない。

漏水していても気にしない。危険個所を指摘しても大丈夫という。

建前的には本部機能強化を唱えるが本音は本部機能強化による事務局設置を嫌い懐疑的にとらえている。

とにかく変化を嫌い、現状維持。なので益々負荷が一部に集中する。

国が悪い、事務職加算がない、補助金がでない等(国が悪いもわからなくはないが責任転嫁では何も生まれない)

民間事業者は利用者を食い物にしていると批判する。一部にそういう事業者もいるだろうがそんな事業者は競争市場ではいずれ淘汰される。

利用者をお客様と考えサービス品質向上に努力を惜しまず、なおかつ税金も納めている優良企業だってある事は考えない。

社福の老害の方々に多い意識に[みてやっている]、寄附金や贈答品が減ると不満をもらす。

サービスの質に無関心(補助金がないから施設や設備の整備ができないといい劣悪な環境を指摘しても放置し国が悪いといい何もしない。)、むしろ社福の方が胡坐をかいているのではないか?と思うが当事者にはそんな考えは微塵もない。

それはそう育てた国にも責任があるのかもしれない。措置から契約になっても、契約を形式としてしかとらえない為、本当の意味を理解していないのかもしれない。

民間企業から転職した者とでは大きく違うところであり、埋めがたい深く果てしなく大きな溝を感じます。

一部のOOO長は月の半分以上をセミナーに出かけるが活用しない。(運営は現場に丸投げ。確認もしない。なにか問題がおこると、しらなかった、報告が無いと現場の責任を主張する。)⇒社福改革、働き方改革、メンヘル、個人情報、会計、労基、等。

個人情報の取扱について提案(HPの写真掲載同意など)しても、うちには必要ない、むしろなぜ同意する必要があるのか理解できないという。

防災、BCP対策の問題点を指摘しても、とりあえずつくっておけばいいと考えている。(規程についても同じことがいえる。辞令もとりあえずつくっているだけなので任命されている事を知らないものもいた。理事も知らないし作った本人も忘れている。)

メンヘル不調者から相談を受け、報告しても後で確認するといっては放置を繰り返し、その職員が辞めると理事長には事実は伏せて結婚や妊娠と報告している。(それも事実なんですが・・・)

自分の強みはOOO人間と自覚しているところと分けのわからない事をいうOOO長。

法人の合併統合はありえないし、そうなればほとんどの法人が真向から抵抗するだろうと考えておられる。

外部監査は失敗に終わるだろうから準備する必要もないと考えている。

なので事務職を育てる事は考えず銀行のOBを登用するがすぐに辞めてしまうを繰り返している。

IT、ICT化を提案しても勤続年数の長い職員(特に役員)ほど抵抗する。

ITの悪い一面をクローズアップする傾向がある(病院の診察室などを例に挙げる。)

情報共有はコミュニケーションではない。電話が一番だしFAXで十分という。

ITはひととのつながりを希薄にするものだと思っている。

感染症が蔓延しても保健所への報告をめんどくさがり、やっと報告をして指摘を受けるが、心配した保護者への報告は、適切な対応をしているので保健所からはお褒めの言葉を戴いたとうそぶく。

理事会、評議員会の議事録もフィクション。

 

 

我々OOO人超の職員には生活があり家族がいます。

だからきれいごとではなく法人を継続させなければなりません。でも一番の被害者は利用者さんですね。利用者さんが不憫に思えて仕方ありません。

辞めていった職員にも利用者さんをおもい不憫に感じるものもいました。

利用者さんは今日ここで生活している事を考えてほしいものです。

 

でも社福ってこんなもんなんでしょうか?