法人は、また一つ、大きな責任(リスク)を負うことになりました。

皆さんは、もう、聞くのも辛くて気が引けるニュースに、東日本大震災の大川小学校の訴訟があると思います。70人が亡くなっています。思い出すだけでキツイですね。

私、ずっと、訴訟を追っかけて来ました。そして、高裁は上告を棄却しました。確定です。これで、法人は、また一つ、大きな責任(リスク)を負うことになりました。

 

裁判は、予見可能性、組織的過失、結果回避の3点で争いました。

予見可能性について、遺族は、学校は津波が来る危険を認識できた。市と教育委員会は、具体的に予見するのは不可能だった。高裁は、H22年4月30日に予見できた。

組織的過失について、遺族は、教育委員会は危機管理マニュアル改訂の指示を怠った。市と教育委員会は、各校に必要十分な助言を行っていた。高裁は、学校は改訂を怠り、教育委員会は指導をしなかった。

結果回避については、遺族は、避難所を定めていれば全員逃げて助かった。市と教育委員会は、当時の知見では、児童全員の避難は不可能だった。高裁は、避難場所が定められていたら、回避できた。

 

 

やはり、防災対策・BCPの研修やコンサルはしないといけませんね。

大変なんですけどね、防災・BCPは。