クローズアップ現代を見てました。和民グループの渡辺会長が奮闘する姿をカメラが追っていました。
閉店したり、時短要請に応じてたり、焼肉屋に業態転換したりで経営者自ら大車輪の活躍でした。
そして、居酒屋部門は休業を決断したのですが、ディレクターからインタビューで「会社は大丈夫なんですか?」との質問に、休業で、月に4〜5億円くらいの赤字だけれども、別の部門で、例えば、お弁当とか宅配で年間30億円〜40億円の黒字があるからもっているんです。」と言われていました。
そして「もし、居酒屋だけだったら会社はやっていけないでしょうね。」と。
経営者は、事業のポートフォリオを組んでいないといけないと、このブログでも何度も書きますが、お分かりいただけると思います。
もう、一つ、ユニクロという会社があって、会長は、インタビューの中で、いろいろ事業をやってきたが失敗ばかりで、最後に成功したのがユニクロだと。その話を、今日、一緒にいたコンサルタントにしたら、「私も聞いたことがあります。自分は1勝9敗だと言われていたと。」。では、ユニクロは、どうしているかと言えば、世界で事業を分散し、単独店、テナント、通販とポートフォリオを組んでいます。
これからの事業は、幾つかのものをポートフォリオすることが求められます。人間は成功すると成功体験は他のことをする気がなくなるのと、これがいつまでも続くと勘違いします。今の世の中、そんなに甘くはありません。
「そんなにいろいろなことはできない。」と思うのであれば、経営はやめて、サラリーマンになった方がいいと思います。私は、多事業を確実に利益を出しながら経営する。これが、今の時代が求める経営モデルなのだと思います。それだけ、時代の進む時間の単位が短くなっているのだと思います。
経営者には、不撓不屈の精神と、チャレンジする勇気と、運が必要です。そして、事業をどのように分散してバランスを取るかです。
施設で大きくなったきた法人は、これから、在宅でどのように成功していくかを考えなければなりません。
介護で大きくしてきた法人は、これから、障がいでどのように成功していくかを考えなければなりません。
医療で大きくしてきた法人は、これから、介護と障がいでどのように成功していくかを考えなければなりません。
複数の事業で成功することがいかに大変か、やってみれば分かります。しかし、出来なければそれまでの話です。
難しい複数事業のノウハウを身につければ、成功する法人は大きく成功できることができると思います、事業集約が国の政策なので。
志が高く、タフな経営者になりましょう。