昔の美術品には、国を守ろうとする日本人の願いもあるわけです。

第78回 正倉院展に行きました。

凄いなーというのが、率直な印象です。「1300年前で、この細工か〜」と。「粋だな〜」と何度も呟いてました。

私は、「こんなのが、今も残っているのか。」ではなく、「この時期から、こんな職人さん達が世界にいたのか。」です。

おしゃれなんです、要するに。あんな昔から教養があったんだなと。

 

みなさん、「1300年も前から、なんで、権力者が美術品に力を入れていたか分かりますか?」

それは、戦争抑止のためですよ。外交は、今の人が考える以上に盛んだったんです。

そして、おもてなしして、美術工芸品を持たせて返します。一番効くのは、「刀」とか「鉄製品」とか。

だから、「攻めてきたら、この技術で、オタクの軍隊を蹴散らすからね。」ということです。なんで、古墳は大きければ大きいほど、「攻めてくれば、この土木技術で国を守るから。それでも攻めてくる?」ということです。

昔の美術品には、国を守ろうとする日本人の願いもあるわけです。

 

私、大英博物館、ルーブル美術館に行くのが好きでして。行って思ったことで印象に残っているのは、中東の国の人たちが、昔から作っている美術品を見て「こんな素晴らしいものを作ることができる人々が、簡単に、西欧人の言うことをきくとは思えないし、征服されるはずがない。」と。

もっと、仲良くする努力が必要だと。

 

美術品には、その国の優秀さが出ます。

渋沢栄一らが行った、パリの万博に出品した日本の美術品は、賞をとったはずですよ。

だから、民族の未来を守ったものの一つだったはずです。

 

今日、もう一つ、気づいたことがありました。

それは、「鹿、でか!?」と。

いつも猫を見ているもんで、「鹿、でか!?」と。