この記事と、私は同じ考えです。

この記事と、私は同じ考えです。東京医科大学病院渡航者医療センター特任教授の先生のお話です。

「このように日本で感染者が増加している原因としては、BA.5という以前よりも感染力の強いオミクロン株が世界的に拡大していることが大きいと考えられますが、どこまで感染者は増えるのでしょうか。私としては、当面のところ、オミクロン株の流行が始まった22年1月のような大流行という事態にはならないと考えます。」

「第一に現在の日本のワクチン接種率が挙げられます。BA.5にはワクチンの効果が弱いとされていますが、3回目の接種を受けていれば、ある程度の感染予防効果は保たれます。この3回目接種率が現在の日本では6割以上に達しています。ワクチンの効果が時間と共に減衰することも考えなければなりませんが、重症化を予防する効果は長いこと持続するとされます。 」

「第二の理由として、既にBA.5が主流になっている海外の状況です。例えば、ポルトガルでは5月にBA.5への置き換わりが進み、現在では100%近くを占めています。同国では5月下旬に感染者が増加しましたが、その後、短期間で減少に向かっています。フィンランドもほぼ100%がBA.5と報告されていますが、現在まで感染者はあまり増加していません。フランスやイタリアなど置き換わりが進行中の国では、増加が顕著になっていますが、BA.5の感染力は一概に強いわけではないようです。」

「このような状況から、今後、日本でもBA.5への置き換わりが進み、感染者が増えることは避けられませんが、すぐに医療逼迫(ひっぱく)を起こすほどの大流行にはならないと考えます。ただし、BA.5による流行の波が秋以降の寒い時期まで続けば、そのときは大流行になることが想定されます。なぜなら、呼吸器系ウイルスが最も流行しやすい季節は、寒い時期だからです。」