やっと、10月25日のレジ目ができました。
よろしければ、今からでも大丈夫だと思いますので、ご参加ください。
(レジメより)
はじめに
「コストコショック」と言われている、地方では、通常の倍の時給になっていて経営者が悲鳴を上げているという記事が新聞や雑誌をにぎわせている。例えば、仙台市のベッドタウン、宮城県富谷町の賃金相場に異変を起こしかねない出来事だと記事になった内容は、4月末にオープンした米国発の会員制量販店「コストコ」が、アルバイトでも最低時給1200円で募集をかけたと言うものだった。5月下旬、近くのショッピングモールの掲示板に出ていた求人情報では、販売の仕事だと時給730円から高くて850円。コストコの1200円は、この地域ではずば抜けていて、1月から開いた面接会には計1000人規模の応募者が集まり、約400人が採用されたということであった。
記事によれば、コストコは、グローバルスタンダードを基準としているコストコの時給は、最低でも1200円スタートで、勤め続ければ基本的には一定の額(1,800円)まで自動的に昇給。さらにフルタイム勤務が可能なうえに正社員採用も積極的で、福利厚生も手厚いということだった。
以前には、こういった大手資本と地域経済との軋轢(あつれき)と言うことでは、大手のイオンが各地に巨大なイオンモールを建てたことで地域の商店街が衰退した言うことあった。これは、主に「顧客が奪われる。」という視点で問題視されていたが、コストコショックは「働き手を奪われる。」という視点で大きくクローズアップされている。
また、別の側面である、労働者の年間収入で見た時には、日本は、G7(Group of Seven:カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)の中で最低になっている。
USAのサラリーの上昇は、日本から見ると異次元で、アメリカ労働統計局(BLS)が発表した最新の雇用データによると、2022年4月の平均時給は、31.85ドル(日本年で 4,715円)になっている。
もはや、日本は、経済大国と呼べるような国ではない。スイス・ローザンヌに拠点を置くビジネススクール・国際経営開発研究所 (IMD) が2023年の「世界競争力ランキング」を発表によれば。2022年の63カ国に新たにクウェートを加えた世界64カ国を対象に、「企業がビジネスでどれだけ競争力を発揮しやすい環境が整っているか」を順位付けした調査で、日本は、35位となり、過去最低を更新した。1989年の第1回目のランキングでは、日本は1位にランクされ、96年までは5位以内の順位を保っていたことなどから、世界から「異次元の凋落ぶりである。」を揶揄されている。私は、1989年当時も社会人として仕事をし、USの会社にも所属していた身か等すると、「失われた30年」の前を知っている世代としては、当時と今を比べ、隔世の観があると考える。
今回、HMSさんより、「医療・福祉業界の最低賃金対策と給与規定を含めた人事戦略」というテーマでの研修講師をご依頼いただき、改めて、自らが働いていたUSの会社と今の日本の医療・福祉業界を比べると、大きな経営に関わる考え方と企業風土(カルチャー)の違いが理解できました。また、WJUが進めるコンサルティングについても、時代合っていることが確認できたことと更にバージョンアップするべきと考えました。
本日は、2040年に勝ち残るために欠かすことができない経営のテーマとして参加者の皆様にご理解いただけるようにお話したいと思います。
ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社(WJU)とWJUフードシステムズ(WJUFS)は、来季より、エンゲージメント経営を取り入れた経営を実施すると職員に説明し、人事制度、人事考課制度、給与制度、及びエンゲージメント経営の準備を進めています。また、2040年までを4フェーズに分けて、事業計画を12月4日のWJUグループ経営方針説明会で説明します。
ウェルフェアー・J・ユナイテッド株式会社
本間秀司