今日の研修は、3法人が会場で1法人がリモートです。
研修の目的は、BCPを形骸化させず、有事の時に自然と動けるようにするための研修です。マニュアルと備蓄の話は一回も行っていません。マニュアル化や備品や防災訓練のやり方は、本やセミナーがいっぱいあるんで、そんなのいらないでしょう?
どのように、訓練を繰り返しながら、「考える力」を養うかの方法を学んでいただきました。そこで大事になるのは「災害想定」です。何を基準にして、訓練をしなければいけないのかを理解し、そこから、どのような状況でも対応策を考えることができるようにしたのです。
今日の大きなテーマが、「決めておくこと」「残された時間と選択する場所と方法」「条件に合わせた適切な判断力」です。今日のテーマは「有事への対応力を高める訓練」です。そして「皆さんが、法人でBCP訓練の主催者になるための研修高だからね。法人全体のBCP対応力を上げるための方法を覚えて帰ってね。」と。
だから、この訓練は、法人経営をマネジメントする訓練にもつながるものなので、定期的にやっていくことが大事です。
もちろん、庄子会長と大英博物館の近くのフィッシュアンドチップス屋さんで議論していた「命に優先順位はあるのか?」についても話をし、災害対策の不備から起きた裁判事例等を通した法人の役員責任を学び、そこから、どのように法人の役員を守るのかも学んでいただきました。だから「想定内と想定できなかった」の境目の話です。
終わってからは、お疲れ様会です。研修で一緒になると、WJUのお客様は、みんなすぐに仲間になるので、笑える話から法人の課題まで幅広く意見交換をしていました。
集まって学び、終わって短い時間に飲みながら話をして、さっと帰る。いい感じかなと思います。
今日は、話が盛り上がっていたので、お話しできませんでしたが、私からあなたにお話しできることは、「納得できないこともあるでしょう、理不尽だと思うこともあるでしょう。しかし、今は、ぐっと堪えて胸にしまって、何クソ!と思って、顔を上げることです。決して下を向かないことです。下をむき出すと犯人探しをしてしまうのが人の弱さというものなので。そして、敗者のメンタリティーには決してならないようにしましょう。顔を上げて前をのみ見ていれば、勇気も元気もアイデアも出てきて、いろんなことが肯定的に考えられるようになるものです。頑張りましょう、期待しています。」
今日の皆さんは、私が、それぞれの法人に伺って1年とか半年とか次世代研修を行なってきた人たちばかりで、心から成功して欲しいと願う受講生ばかりなので、なんとかしてあげたいとも思うし、負けないで欲しいとも思うし。
まあ、やっぱり、月並みですが、「頑張って下さい。期待しています。」と。