今日、快晴です。なので、沖縄は常夏の島です。気分まで良くなりますね、ありがたいです。ただ、もう梅雨が目の前ですので、貴重な日ということになります。
今日は、Mr.KATOの新商品の試食会です。また、6月5日、6日の準備です。
WJUFSは、第1フェーズが終わりました。0から1を生む、地味で一番難しいフェーズを越えました。みんな、ここで挫折するわけです。そう、7割方の新規事業は、ここで止まります。なので、慎重に間違えないように進めて来たつもりです。
現場を知らない私が、つべこべ言うことが一番いけないので、そこに一番気を使いました。なので、明らかにおかしなところは、その都度指摘しましたが、あとは、我慢、我慢、我慢です。顔色ひとつ変えずに、何も言わずに、我慢、我慢、我慢です。
給食事業の人たちには、「大丈夫だから、自分たちを信じることだよ。ちゃんと仕事をしていれば、必ず見つけてくれるから、慌てないことだよ、必ず、売れる。みててみ、10年で沖縄県内のシェア NO1になっているから。」と。
障がい事業は、当初、「東京から知らない人間が来て障がい始めた。気をつけないと、、、」という空気満載で、行政、地域ともに、初対面に第一声が「この苗字は沖縄の人ではないんですね?」でした。
開設半年間は、全くの無反応でした。管理者の森岡さんは会うたびに「すみません。すみません。」と言われるので「全然問題ないから、上手くいってますよ。心配ないから。」と、これ以外の言葉はかけていませんでした。
みんな、私が大きな声を出している姿を見たことは無いと思いますよ。怒ったことは1回だけ、「工場の清掃を怠るとは何事だ!」です。「いつも、ピカピカにするんだよ!」と。
だから、WJUFSの給食事業、障がい事業とも、指示待ちの管理者は一人もいません。みんな、自分の意見をもち、つべこべ言います。私が最終決裁をするわけですが、8割は、信頼して決裁しています。
一番気をつけていることは頑張っている人を孤立させて、人を潰してしまうことです。これをしてしまうと、途端に、現場での自由度が落ちて、事業に活気と成長がなくなります。だから、手綱は握って前を向いて進む方向については確認しますし、天気予報も見るし、敵の様子を確認しますが、軍の突進力、体力、気力、徳力は、出来るだけ現場に任せなければなりません。
2年前からスタートしたこのプロジェクトですが、第1フェーズを終えて、物凄く成長する人、成長する人、変わらない人、脱落する人に分かれました。
脱落した人は、できない理由を外に向けて、自分は悪くない、悪いのは会社、悪いのは上司という人たちでした。言い訳は上手、問題を指摘するのは上手。人というのは、自分の都合のいいようにストーリーを書くわけで、その話を聞いてると「なるほどね。彼はそういう人なんだな。」と分かるだけで、経営の優先順位ではない感じでした。会社の課題を指摘するのは、昨日入った人でもできるので、問題は、経営に関わるリスクと優先順位なので、それが分からない指摘は、「ああ、そっ」となります。
凄く成長した人、成長した人は、課題に対して、犯人探しをするのではなく、どうしたら解決できるかに集中している人で、経営の優先順位を理解する頭脳があり、俯瞰して課題を見て、現場での課題の本質も理解して、人を巻き込んで、解決に全力を注ぐ人でした。だから、「企業は人なり」というわけです。
あとは、やはり勝者のメンタリティーを持っている人と敗者のメンタリティーになっている人で、こんなにもの結果が違うのかと、分かっていることですが、事業の立ち上げをする時には、ハッキリ出るものですね。
だから、こういうことが分からないと人は使えないのです。これが分かるというのは、ある種、特殊技能に分類されるかもしれません。私は、人間には二種しかいない、「人を導く人」「その人に導かれる人」。私は、多くの跡取りさんと接していますが、いつも、この「人を導く人」「その人に導かれる人」を見て、「あなたの肩に経営の神様が乗って、足をぶらぶらさせているといいね。」言ってます。
なので、山本権兵衛と東郷平八郎・秋山真之の関係なのです。最後は「人」です。だから、山本権兵衛は偉かったという話でした。