これが、国の方針であり、方向性であり、政策で進めていく内容です。
人事部、人事担当の方は、知っておいて下さい。これから国は進める方向性は「三位一体の労働市場改革」です。
これでも、皆さんの法人は職能等級制の人事制度で行くのですか?
「三位一体の労働市場改革」
政府が労働市場の現状を改善するため、3つの柱を示し、それぞれの活動と連携進めて改革すると決めた。
1 リ・スキリング
2 ジョブ型人事
3 労働移動の円滑化
簡単に言うと、個人がスキルアップし、企業が職務内容に基づいて人材を配置し、労働者が新しいキャリアをスムーズに選択できるよう、労働市場の仕組みを改革していくものです。
3つの柱と目的
1. リ・スキリングによる能力向上支援:個人が新しいスキルを習得できるように、政府が支援策を講じます。これにより、労働者が自身のキャリアプランに合わせて学び直し、新たな仕事に進むための準備を整えることができます。
2. 個々の企業の実態に応じた職務給(ジョブ型人事)の導入:企業が職務内容に基づいて賃金や処遇を決める「ジョブ型人事」を導入することで、労働者の能力と責任に応じて賃金が決定される仕組みを整えます。これにより、企業は必要なスキルを持つ人材を適切に評価し、より多くの人が能力に見合った賃金を得られるようになります。
3. 成長分野への労働移動の円滑化:労働者が新しい産業や企業にスムーズに転職できるよう、制度や支援を整備します。これにより、労働者が自身のスキルを活かせる分野や企業に転職しやすく、産業の成長に貢献できるようになります。
企業への影響
企業は、ジョブ型人事の導入を通じて、より明確な能力評価と適切な賃金体系を構築できるようになります。また、労働移動の円滑化により、企業は必要な人材を効率的に獲得できるようになります。さらに、リ・スキリング支援により、従業員のスキルアップを促し、企業の競争力を高めることができます。
まとめ
「三位一体の労働市場改革」は、個人と企業、そして社会全体が成長するための重要な取り組みです。この改革を通じて、労働市場の仕組みをより柔軟かつ効率的なものに変え、持続可能な経済成長をめざすことが期待されています