19日の「ケアの品質と法人の品格を上げる『接遇応対』と職員の『躾』の進め方セミナー」は、接客マナーと訓練方法ではありません。

接遇とは何かの話です。

 

ある、マルシェ(市場)で食品を売っている、顔の大きなHさん(顔の大きなHさん、久々の登場ですが、今日は違う。)の兄の話です。

大変、お金持ちの男性が、いつも、このマルシェに買い物にきます。しかし、買う相手は、一人だけ。足しげく通うのは、顔の大きなHさんの兄のところです。しかも、兄のところ以外では買わないのです。

私が、なんで?と兄に聞くと。「OOさんは、本当に、良い物をちゃんと売っているのは君だけだ。ここでは君のところでしか買わない。」というそうです。

 

キーワードは、「良い物をちゃんと売っている」です。

分解します。

「良い物」を定義します。良い物は、品質がいいのは当たり前です。

大事なことは、「その人にとっての良い物」です。その人のことが分かっているということです。

 

「ちゃんと売る」を定義します。ちゃんと売るは、食品の場合、消費期限と賞味期限があります、また、食べる人数を把握する必要があります。持って帰る移動時間があります。一番、美味しい食べ方があります。食べ残した時の保存ということを想定する必要があります。栄養のバランスがあります。食べ合わせがあります。進めない食べ方があります。

大事なことは、「その人にとってのちゃんと売る」です。その人のことが分かっているということです。

 

これ、接遇の話です。

接遇は、マナー教室でもなければ、接遇委員会でもないのです。

「躾」って、カッコいい身のこなしって書きますでしょう? カッコよく仕事してもらうのが躾です。間違ってしまうと「厳しくすること」になっちゃうもんで、迷子になります。

接遇ができれば、「ケアの品質と法人の品格を上げる『接遇応対』と職員の『躾』の進め方」がどんな内容かご理解いただけるものと思います。

お待ちしています。