みんな自分の法人の貸借対照表とにらめっこしながら、一生懸命でした。
「経営企画室は、『償却』で事業を考えてね。」。
「資産の部と負債の部は、自分の資本と他人の資本と読みましょう。で、純資産の部を本当の資本と読んでください。」。
2つの法人さんが、自己資本比率が90%以上でした。だから、価値のある財産を横に一列に全部並べたとして、その内の9割以上が自分のものだということになります。
一つの法人さんは、流動比率が1800%ありました。
「これから投資するのであれば、償却の観点からみて、7年程度で償却できる事業を計画することがいいと思いますよ。10年とか15年とかではなく。じゃあ、どんな事業があるのか。」
最後に、「今日、ショックを受けた人もいるはずです。でも、ここからなんで。」と。
ある法人さんが、決算書を持って来られて、「どうなんでしょうか?」と言われたので、一緒に少し見ました。「ん〜、あの、最近新しく建物を建てたよね?」。「はい、病棟を、、」。「それを除いたら、人件費、委託費、販売管理費、が少しずつ高いと思うよ。だから、ゆるいマネジメントじゃない?」。
「わかります。経営者がいつも、『この費用ありえないよな?』と、言ってます。」。「だよね、多分。」。
数字は正直です。
ただ、2つの法人の財務を比べ、「この2つは対照的なわけで、こちらは超健全で、こちらは攻め一方な決算だよね。で、どちらが正解なのかはわかんないよね。大事なのは、結果と納得性なんで。」と。
明日は、管理会計です。