厚生労働省は、ハローワークが法令違反を繰り返す企業からの求人を受け付けないなどの動きが出ている。ハローワークは企業が出した求人は全て受け付けるのが原則。しかし、新制度では労働基準監督署から是正指導された企業の求人は受け付けない。新卒募集では、「過去3年間の採用者数と離職者数」、「残業時間」、「有給休暇の実績」等の情報提供の努力義務を求め、新卒者やハローワーク等から要求があった場合は情報提供を義務づける。
【ブラック企業の定義】
① 長時間労働の常態化、低賃金、ハラスメント、劣悪な労働環境、他。
② 法令遵守の概念が欠落している。
医療法人、社会福祉法人、民間介護事業者は、「患者さん利用者には関心があるが、自法人の職員には関心がない。」と言われることが多くあります。
人事制度、人材育成、職員募集、組織マネジメント、経営について、これからは、以下の視点をしっかり持って当たることが大事だと思います。
① 人事制度が、公平、公正に行われる経営である。
② 人事制度が、人を育てるストラクチャー(構造)を持っている。
③ 考課者訓練を何よりも大事にする。
④ 職員が「自分の友達に勧めたい。」と言ってもらえる職場環境を持っている。
⑤ マネジメントが分かっている管理職、監督職が現場を仕切っている。
⑥ 内部広報がしっかりしている。
⑦ 採用機能と内部広報機能を兼ね備えたHPを持っている。
WJUの人事制度は単なる書式の整備ではありません。① 〜 ⑦ までを3年程度かけて構築します。そして、双方向型HPで、採用を強化するとともに職員の皆さんへの内部広報を強化する。最後に、中核職員研修で周知と人材育成を行う。
この3つの組み合わせは最強です。
人材不足の出口戦略を「外国人労働者がいれば、、」と言われます。いつも疑問に思うのです。「でも、今、日本人の離職者が多い法人さんが外国人をとることで解決するなんて、おかしいですよね? だって、外国人ならブラックしても大丈夫ってことなのでしょうか? まず、今の人事制度を見直すことでしょう? 日本人のスタッフで集めきれたらいいわけですよね?」と。