カバン持ちをする皆さんへ。「勉強をしましょう!」「心の鍛錬をしましょう!」。「ピンチをチャンスに変えることができるのは、勉強した人のみですよ。」。

名君と言われた、島津斉彬は、自ら中国に行って、アヘン戦争を見たわけではありません。しかし、このお殿様は、西郷吉之助に「民が国家を作り、その国民が国を守る。そうしなければ日本は欧米の植民地になる。」と話をしていたそうです。

この殿は、生まれてから藩主になるまで鹿児島に行ったことがありませんでした。これが幸いしました。日本の中心の江戸で、多くの書物を読み考えたはずです。また、多くの人に会い様々考えたはずです。

江戸という環境と勉強は、片田舎のお殿様を、見識のあるグローバルな人格者に変えていったのです。

 

そして、黒船来航は、日本を変えました。異国への備えが必要になり、どうしても反射炉を作らなければならない。しかし、設計図面もなければ見たことのある日本人は一人もいない。

しかし、このお殿様の執念は、オランダ語の書物から反射炉を作らせてしまいます。それが、薩摩 → 水戸 → 盛岡 → 釜石と伝わり、釜石製鉄所となり、北の鉄人になり、日本選手権7連覇に繋がって行きます。

グローバルなお殿様は、公の心を持ち、自国で開発した技術を無償で他国に公開してゆきます。島津斉彬には「オールジャパン」でなければ欧米には対峙できないと考えたのです。

4月から、WJUでは、カバン持ちのために本間、鈴木の仕事に帯同する若者を受け入れます。

その皆さんには、「誰よりも勉強しましょう。多くのものを自分の目で見ましょう。孤独の中から経営者の心を鍛錬しましょう。」とお伝えしたいと思います。

 

 

「ピンチをチャンスに変えることができるのは、勉強した人のみですよ。」

どんなにピンチをチャンスにと強く願っても、勉強しなければ変わることは出来ないし、何かを生み出すことは出来ません。勉強あるのみです。

薩摩は、日本のピンチをチャンスに変えて、国のかたちまで変えてしまいました。

勉強することの大事さを歴史は教えています。