R2年度 診療報酬改定の基本方針(概要)
【R2年の改定にあたっての基本認識】
健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現
患者・国民に身近な医療の実現
どこに住んでいても適切な医療を安心して受けられる社会の実現、医師等の働き方改革の推進
社会保障制度の安定性・侍読可能性の確保。経済・財政との調和
【改定の基本的視点と具体的方向性】
1 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進(重点課題)
(基本的視点)
2040 年の医療提供体制の展望を見据え、地域医療構想の実現に向けた取組、実効性のある医師偏在対策、医師・医療従事者の働き方改革を推進し、総合的な医療提供体制改革を実施していくことが求められている。
医師等の働き方改革に関しては、2024年(令和6年)4月から、医師につ いて時間外労働の上限規制が適用される予定であり、各医療機関は自らの状況を適切に分析し、労働時間短縮に計画的に取り組むことが必要となる。
診療報酬においてはこれまで、タスク・シェアリング/タスク・シフティン グやチーム医療の推進等、医療機関における勤務環境改善に資する取組を評価してきた。時間外労働の上限規制の適用が開始される2024年4月を見据え、 今後、総合的な医療提供体制改革の進展の状況、医療の安全や地域医療の確保、 患者や保険者の視点等を踏まえながら、適切な評価の在り方について検討す る必要がある。
(具体的方向性の例) 医師等の長時間労働などの厳しい勤務環境を改善する取組の評価
・ 医療機関内における労務管理や労働環境の改善のためのマネジメントシ ステムの実践に資する取組を推進。
・ タスク・シェアリング/タスク・シフティング、チーム医療を推進。
・ 届出・報告の簡素化、人員配置の合理化を推進。
地域医療の確保を図る観点から早急に対応が必要な救急医療体制等の評価
業務の効率化に資するICTの利活用の推進
・ ICT を活用した医療連携の取組を推進。