以下、中核職員研修からです。
研修の中で、「年功序列は、やる気を無くす。」「働かない上司が年齢が上と言うだけで権限と給与が上がっていくのかおかしい。」と言う意見に対して
「いいよ、本当に頑張った人が報われる人事制度、人事考課制度にしたいと言うなら、考え方を変えなければいけないよ。」という話から、説明を始めました。
今を変えたいと言う彼らに、目を輝かせて学ぶ彼らに、コンサルタントという職業人として、かなり真剣なんです。
もう、ビジネスを超えた、「応えてあげたい。」と言うより、「使命感と責任感」ですね。「教えてあげたい。」「伝えておきたい。」と。
だから、「中核職員研修は6回シリーズだけと、7回目、8回目もやるよ。学びたいというのであれば何回でも来るよ。」って、言っているんです。
本気です。私、ここの法人さんの若手に入れ込んでいるんです。
で、以下の説明をしました。
頑張った人が報われる人事制度、人事考課制度を望むなら、他の人より、何を頑張るの?
ねえ、みんな、頑張ったら処遇に反映して欲しいって言うよね?
これって何のこと?
誰よりも現場の介護を頑張ったから? 誰よりも休まず頑張ったから? 誰よりも現場のコミュニケーションを頑張ったから?
他にはないの?
何に、法人が処遇で応えない、例えば賞与に反映させないのはやる気を無くす?
これさ、一方的なんだって、分かる?
何か忘れていない?
だって、経営しているのだから、法人は。利益が無ければ原資がないでしょうさ?
だから、利益を上げなければ、頑張った人に処遇は出来ないのよ、分かるよね?
なので、人事制度、人事考課制度、給与制度、予算、管理会計は一緒なんだって、分かるよね?
全部、繋がっているの。頑張った人に報いたい。頑張って人に処遇で応えたいなら、赤字はダメだよ。
全てのセグメントで儲けなくいいから、赤字にしないで、お願いだから。赤字にしたら、頑張った人に報いる人事考課は出来ないから。
経営なんだから、予算があって、実績が出て、利益予算Aの結果が出た、利益予算Bの結果が出た、利益予算Cの結果が出たで、処遇が変わるのは当たり前。
だって、経営しているんだから。
人事考課をして処遇に反映させるということは、業績(利益)を反映させることに他ならないからね、いいね。
だから、頑張った人に処遇で応えるということは、利益を上げ切らないとダメなの。
だから、管理会計やって、コスト削減して、離職も計算して、未収金も計算して、はじめて「頑張った人が報われる。」という人事考課制度、人事制度になるわけ。
だから、全部、半年間かけて学んでるわけ、分かった?