人類とウィルス、双方、カードを出し合い戦いですね。

「米食品医薬品局(FDA)は12月22日、米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルス感染症の経口薬(飲み薬)『パクスロビド』に緊急使用許可を出したと発表した。米国で新型コロナの飲み薬の承認は初めて。変異株『オミクロン株』の感染が急拡大する中、新たな治療法として期待されている。」

「同薬は、軽度~中程度のコロナ患者で、既往症などがあり重症化リスクの高い12歳以上が対象となる。医師の処方が必要で、発症してから5日以内の服用を求めている。」

「ファイザーが重症化しやすい成人患者ら約2200人を対象に行った臨床試験の最終結果では、飲み薬の服用で入院や死亡のリスクが9割減ったという。同社は初期段階の研究データから、飲み薬がオミクロン株にも有効である可能性が高いとの見方を示している。米政府は1000万回分の供給契約をファイザーと結び、日本も200万回分の供給を受けることで基本合意している。」

 

「感染経路を特定できないオミクロン株の市中感染が確認されたことで、『第6波』が現実味を帯びてきた。感染力の強さが指摘されており、海外と同様に国内でも一気に広がる恐れがある。」

「濃厚接触者の追跡調査などで封じ込め、感染拡大のスピードをいかに抑えるかがカギとなるが、『すでに水面下で広がっている可能性もあり、限界がある』と指摘。今夏の第5波を超える感染爆発が起きることも想定し、『地域の医師が自宅療養者をオンライン診療できちんと体調を管理できるようにするなど、医療体制の拡充を急ぐべきだ』と訴える。」

 

「首相は、東京都内で講演し、変異ウイルスに感染した人が日本でも増えていることをめぐり、『160人超となった我が国の感染者のうち、重症者はまだ出ていない。とはいえ、情報はまだ断片的で、オミクロン株に対する知見がはっきりするまで慎重の上にも慎重な対応をとっていく』と語りました。」

 

「新型コロナウイルスの変異型『オミクロン型』が最初に報告された南アフリカで、オミクロン型は重症化するリスクが低い可能性があることが12月22日、分かった。」

「南アの国立伝染病研究所の研究者が報告した。オミクロン型は感染者が入院したり重症になったりする可能性が70~80%低いとした。新規感染者数がピークを打った可能性があるとも指摘した。」