本日の研修では、マニュアルや備蓄の話はしません。目的は「犠牲者ゼロを達成するための訓練の方法の学習」です。

巨大地震などで想定されている津波の浸水区域内に、3800か所あまりの高齢者施設が建てられていることが報告され、そこにはおよそ12万人のご利用者(お年寄り)が生活しています。

東日本大震災において、厚生労働省と各県の調査では、震災で74の高齢者施設が全半壊の被害を受け、利用者と職員あわせて658人が犠牲になりました。利用者の犠牲者は、およそ500人です。岩手県、宮城県、福島県の福祉施設における内訳は、利用者が485人(死亡者407人、行方不明者78人)、職員が173人(死亡者58人、行方不明者115人)となっています。

そんな大災害にもかかわらず、かつ、大津波が押し寄せた海岸から数キロにある介護施設では、利用者と職員の犠牲者がゼロの施設があります。

なぜ、全員が助かったか? そこには、しっかりした法人の判断基準がありました。

今日は、WJU-ZEMI BCP完全版 の研修会です。本日の研修では、マニュアルや備蓄の話はしません。目的は「犠牲者ゼロを達成するための訓練の方法の学習」です。

法人は、これを年1回訓練することが、大きく、災害から命を守ることにつながると考えています。

しっかり学んで頂ければと思います。