昨日のHMSセミナーに愛知県の医療法人・社会福祉法人の方がご出席されていました。お話ししている中で、「八戸から名古屋に大きな法人が進出してきんですよ。」言われていました。
残された時間を計算し、経営者の気力と人とお金があるうちに、新しい拠点と安住の地を求めて動く必要がありますね。そんな時代の幕開けが2018年の同時改定なのだと思います。
札幌、仙台、首都圏、名古屋、大阪、福岡、那覇では、攻める側と守る側の戦いが起こりそうですね。江戸幕府が来るまでは戦国時代ですね。各地で大きな戦いが起こるでしょうね。地方から出ていく法人さんは経営力とお金がある。そして、なによりも背水の陣でですので覚悟が違います。激戦になりますね。
昨日もHMSの田中代表に、私から「中小の病院で、力のないところは、もはや病床が半分も埋まっていなく、倒産の危機になっていますね。もう、おどかしや煽っているころの話しではなく、ついに現実になった感があります。」とお話ししたところ、「そうなんです。まさに今の話しを、HMSのVisonと戦略に書きました。そうですか、現場をまわっている本間さんもそう感じますか。HMSで公演していただいているOO先生のところには、毎週、買って欲しいと連絡がくるそうです。来ましたかね、いよいよ。」
どうでしょうか、もう、地域医療構想で病床機能分化を待たず、市場原理で適正数に向かって動き出している地域が沢山あるのでは、、、。で、こうなると、力のある医療機関と社会福祉法人は、① 地域制圧、② 新天地移転、の2つの戦略が、2018年改定を機に試合開始になる予感がします。
ますます、我々には責任の重い仕事が来ます。精進して力をつけたいと思います。
医療法人のオーナーの一言を胸に刻んでいます。
「本間さん、これからはさ、どこのコンサルタントにお願いしたがで未来が決まる。あなたたちも厳しいね。」。
「先生、おっしゃるとおりでございます。懸命に頑張ります。」
「逃げないで最後まで付き合ってよ。」
「分かっています。」
私のお客様には、絶対に生き残っていただきます。秋田県は日本で最も人口が減少する県です。出口戦略はあります。
頑張ります。
(以下、昨日のレジメから)
はじめに
本日はお忙しい中、HMSセミナーにご参加いただき、深く御礼申し上げます。本日は、「激動の時代の社会福祉法人経営 〜成功事例にみる社会福祉法人経営のツボ・勘所を解説~」という内容での話しです。この演題するきっかけは以下のやりとりからです。
(WJU HPより)
ある金融機関から相談にのってほしいと連絡がありました。その会談の中で「ここに来て、融資先の医療法人、社会福祉法人、株式会社の勝ち組と負け組がはっきりしてきて、回収が難しい案件が出てきている。WJUのお仕事ではどうですか?」との問いかけがありました。
WJUは全国でコンサルティング業務を実施し、100法人を超えるお取引があります。様々な事例において多岐にわたるコンサルティングを実施したいます。結果、医療法人・社会福祉法人・民間介護事業者のいわゆる勝ち組と負け組があることを知っています。また、どこがどのように違うのか、経営のツボ・勘所を理解しているつもりです。そこで本セミナーにおいては、成功している法人の事例を様々な視点から具体的にお話しできればと考えています。
社会福祉法人は、いよいよ、「運営から経営へ」を身を以て体験する時が来たと理解しています。私は仕事の中で優秀と言われる経営者の方々とお会いする機会があります。その中で、優秀な経営者の方々がお話しされる3つのポイントがあることに気がついています。
【優秀な経営者が語る3つの経営のポイント】
1 人の教育がすべて。人を育てること。
2 国の政策に合った事業を誰よりもいち早く行い、成功させること。
3 自分の経営指標を持ち、徹底すること。
本日は、加えて4つの視点でお話しいたします。
1 2018年同時改定への対応
2 残された時間について
3 コスト削減
4 IT技術、ICTネットワーク
2018年同時改定
経営者として、2018年改定をどう捉えるのかが問題。
- 政策決定の環境は、「医療・福祉の経営は財務省、運営は厚労省」の図式。
- 医療計画・介護保険事業計画と診療報酬・介護報酬が同時に策定される。
- 医療計画と地域医療構想は連動する。
- 権限を国かた地方に移管する。→ ただし、地方が対応できるかは未知数。
政策の大きな流れは変わっていない。慌てずにチャックすれば十分。(聞き飽きているほど)
- 施設から在宅へ
- 医療と介護の一体提供
- 地域包括ケアシステム
法人に最も影響を与える政策は、権限を「国から地方」に移してゆくという意味を理解する。
- 在宅が当たり前の価値観になっていく時代の始まり。
- 2018年改定は、医療・福祉の政策が地域ごとに変わるといく時代の始まり。
- 地域によって、医療と福祉の様相が変わっていく時代始まり。
- 事業者にとっては、どこで事業を展開していくかで明暗が分かれる時代の始まり。
- 人を大事にしてこなかった事業者は経営の危機に陥る可能性がある時代の始まり。
- 介護事業にも地域によっては総量規制が行われる時代の始まり。
- 介護事業と障がい者事業が相互乗り入れする時代の始まり。
- 医療機関が本気で介護事業を乗り出してく時代の始まり。
- 合併・統合時代の始まり。
- IT、ICTの時代の始まり。
- マーケットのある地域に進出する時代の始まり。